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注文住宅を建てる費用の目安
小金井市の土地・一戸建て相場を調査。その価格をもとに、注文住宅の大まかな価格も算出してみました。
小金井市の土地・一戸建て相場は?
小金井市の一戸建て・土地の価格相場を調べたところ、以下のような感じでした。築年数や最寄り駅からの距離など、諸条件によっても違ってきますので、細かく確認してみましょう。(2017年の情報です。)
築年数に応じた一戸建ての価格相場
- 新築:4,681万円
最寄り駅からの距離に応じた一戸建ての価格相場
- 5分以内:5,580万円
- 10分以内:4,540万円
- 15分以内:4,355万円
- 20分以内:4,298万円
間取りの相場
- 3K/3DK/3LDK:4,008万円
- 4K/4DK/4LDK:5,229万円
- 5K以上:6,480万円
土地の相場
- 住宅地:28~34万円/平方メートル
- 商業地:124万円/平方メートル
小金井市で注文住宅を建てる費用の目安
建て売りの新築一戸建てに対して、建築条件付き土地を購入した一戸建てなら約200万円、土地+注文住宅では1000万円の費用が追加で必要とされています。
したがって、小金井市の新築相場である4,681万円をもとに注文住宅の建築費用を算出すると、以下のような数字になります。
- 新築一戸建て(土地価格含む):4,681万円
- 建築条件付き土地一戸建て:約4,800万円
- 注文住宅(土地価格含む):約5,600万円
すまい給付金について
注文住宅を立てる際の費用として覚えておきたい制度がすまい給付金です。この制度は、消費税の引き上げによって生じる重くなる負担を軽減するために、現金を給付するための制度です。注文住宅の場合、土地の取得費用は非課税ですが、住宅の建築費用などには消費税が課されます。
住宅の建設費が1,000万円となる場合、5%の税率なら50万円が課されます。しかし、8%になると80万円となります。つまり、同じ価格の住宅でも30万円も価格が上昇しているのです。もともと消費税率の増額時には経過措置として、ある程度の推移期間が設けられています。ただ、税率がいつから上がるのかは未定のため、場合によってはその経過措置の期間内に住宅を建設できないこともあります。
そこで設けられたのが、すまい給付金です。注文住宅を建設する際には住宅ローン減税という制度により、消費税増税分の負担をある程度緩和することができます。ですが、住宅ローン減税は所得税から該当分を控除することになるため、所得が低い人にとってはあまり軽減効果が現れません。
すまい給付金制度は、住宅ローン減税による増税分の負担を収入による差を無くすように給付されます。そのため、住宅ローン減税とすまい給付金を合わせることで、増税による負担の大半を軽減するように設けられたのです。給付金の受け取りに必要な手続きは、申請書類を作成し、必要な確認書類を添付するだけと簡単なことも大きな特徴にもなっています。
また、すまい給付金制度は住宅ローン減税の効果を受けられない人々への給付が目的となりますので、収入によって給付が異なります。収入が低いほど高額になり、高いほど低額に、あるいは給付されないような仕組みとなっています。
すまい給付金制度による給付金の金額は、「給付基礎額×持分割合」によって計算します。給付基礎額とは、収入額の目安(都道府県民税の所得割額)に応じて3段階に決められています。都道府県民税の所得割額は、市町村が発行する課税証明書に記載されているため、確認することが簡単に行なえます。
そこに、不動産登記事項証明書による持分割合に応じて実際に給付される金額が決定されます。例えば、年収額425万円以下の場合、給付基礎額は30万円となります。持分割合が100%の場合は給付金はそのまま30万円、80%の場合は24万円が給付されるのです。ですので、すまい給付金は、住宅を取得し登記上の持ち分を保有しその住宅に自分が居住すること、収入が一定以下の人が対象となっています。
そして、忘れてはいけないのが、消費税の増税はもう一段階考えられているということです。実は、給付基礎額には消費税率が8%の場合と10%の場合が考えられています。上記の例では8%での給付基礎額です。税率10%の場合、給付基礎額は5段階に分けられており、給付基礎額が最大になるのは収入450万円以下と、8%の時よりも上がっています。
さらに、給付基礎額も最大50万円まで引き上げられており、より高額になる消費税に対して備えられるようになっているのです。すまい給付金制度は2014年4月から始まり、2021年3月まで実施され、税率10%への引き上げは2019年10月から行われると予定されていますので、問題なく10%による増税分にも対応できます。
予定されている税率10%増税の時は、経過措置が適応されるのは、2019年4月1日前より契約を行うか、引き渡しが2019年10月1日よりも前に行われる場合です。すまい給付金制度も大切ですが、そもそも増税分が適応されないことも重要ですので、こうした経過措置期間についてもしっかり考えておきましょう。
太陽光発電と生け垣設置の補助金について
あわせて、小金井市で注文住宅を建てる場合の、太陽光発電と生け垣設置の補助金情報もお届けしましょう。情報は2017年現在のものなので、もし期限が過ぎているようなら、市役所などに問い合わせてみてください。
太陽光発電補助制度
東京都地球温暖化防止活動推進センターにより、太陽熱利用システムの家庭向け助成金があります。金額は、機器費、工事費の1/3。上限額は集熱器の面積や、戸建て・集合住宅によって異なります。東京都の助成制度申請期間は2020年3月31日まで(2017年時点)。
また、小金井市住宅用新エネルギー機器等普及促進補助金により、1kWあたり3万円、上限10万円まで補助されます。小金井市の助成制度申請期間は2017年4月1日~2018年3月23日まで。
緑豊かな街並みに(生け垣造成奨励金交付制度)
小金井市では、緑あふれた街づくりを目指し、道路に面して新たに生け垣を作る場合、もともとあるブロック塀などの取り壊し費用としてその一部を助成しています。生け垣が長さが3m以上高さが1m以上、道路幅が4m以上であることが条件です。
新たに造成する生け垣には、1mにつき造成費の2分の1(限度額10,500円)の奨励金を交付(1戸当たりの限度額は210,000円)。
ブロック塀などを取り壊して生け垣を造成する場合は、2分の1(限度額10,500円)の奨励金を交付(1戸当たりの限度額は300,000円)。
注文住宅の坪単価について
ハウスメーカーや工務店のチラシなどに掲載されている坪単価。注文住宅を建てるときには、この坪単価を住宅の価格を知るための目安として用いられる場合があります。しかし、実際のところ、坪単価は住宅価格を正しく表していないケースがあるのも現実です。その原因とは一体何なのでしょうか?ここでは坪単価について詳しく解説していきます。
坪単価の基本とは?
坪単価は、住宅を建築するときの床面積1坪(約3.3平方メートル)当たりの建築費を算出したものです。基本的には、
- 建物の本体価格÷述べ床面積=坪単価
で算出されます。
たとえば、述べ床面積40坪の家の建築費が2,000万円だったとした場合、
- 2,000万円÷40坪=坪単価50万円
となります。このように算出された坪単価が住宅建築にかかる費用の目安として参考にされています。
坪単価の算出方法はハウスメーカーによってさまざま
坪単価の算出方法には共通のルールが設けられていません。そのため、ハウスメーカーによって算出方法が異なり、同じ仕様、同じ大きさの建物の場合でも、坪単価が異なる場合があります。
その要因として考えられるのが、「建物の本体価格」が何を示しているのか曖昧ということです。外壁や内壁、屋根、階段など最低限の設備があれば本体価格としているメーカーもありますし、建物に加えて照明器具やエアコン等の設備、外構工事まで含めて本体価格としているメーカーもあります。同じ仕様や大きさの住宅でも「建物の本体価格」に設備や工事費など、多くの項目が含まれている場合は、坪単価が高くなる傾向にあります。
また、建物の本体価格だけでなく、床面積も異なる要因の一つです。「述べ床面積」で算出するのではなく、「施工面積」で算出しているハウスメーカーもあるためです。述べ床面積は、各フロアの床面積の合計であるのに対し、施工面積は、延べ床面積では含まれない玄関ポーチや吹き抜け部分なども加算した面積です。述べ床面積よりも大きな数字になるため、施工面積で算出した方が同じプランでも坪単価が安くなります。
このように、算出方法には共通ルールが設けられていないために、同じ仕様や大きさの住宅でも坪単価が異なる要因になっています。
相見積もりは同じ条件で行う
坪単価を参考にする際には、ハウスメーカーによって坪単価が異なるため、複数のメーカーに見積もりを依頼する相見積もりで比較してみるのも良いでしょう。ただし、相見積もりをする際には、各メーカーから同じ条件で見積もりを出してもらうことが重要になります。
坪数が同じ住宅でも、坪単価に多くの項目が含まれている場合や、延べ床面積ではなく施工面積で算出されている場合には坪単価が高く算出される原因になっています。
つまり相見積もりをする際には、
- 坪単価に含まれる内容(仕様や設備は標準仕様で算出)
- 延べ床面積で算出
というように、ある程度算出条件を統一し、同じ条件のもとで坪単価を算出してもらうことが重要になります。
坪単価はあくまでも相場の参考として活用
見積もりを出してもらったら、内訳までしっかりと確認して見比べることが大切です。同じ坪単価でも、標準仕様とされている設備が異なる場合があります。A社では特別仕様になってしまうグレードの設備でも、B社では標準仕様として設置できるといったケースもあります。
このように、坪単価を統一した条件で算出した場合でも、ハウスメーカーによってサービスが異なるため、単純に見積書の坪単価だけを見てハウスメーカーを決めるのはおすすめできません。坪単価はあくまでも相場を知るための参考として活用し、サービスやプランなどを踏まえた上でハウスメーカーを選ぶことが大切です。
できるだけコストを抑えたい、住み心地を重視したい、とにかく頑丈な家づくりを目指したいなど、こだわりのポイントは人それぞれ異なります。小金井市で注文住宅を建てるなら、目指す家づくりにあわせてそれぞれに特化した注文住宅会社を選ぶのがおすすめです。