公開日: |更新日:
小金井市で注文住宅を建てるなら、知っておきたい工法の違い
注文住宅の建設は、いくつかの代表的な工法があります。よほど変わった家を建てようとしない限り、以下のどれかに当てはまります。一戸建てに用いられる工法の特徴、メリット、デメリットを紹介しましょう。
木造軸組工法
柱、梁、筋交いという縦、横、斜めの軸を組み合わせて建物の枠組みを作る、日本では伝統的な工法です。在来工法と呼ばれることもあります。木材同士の組み合わせは、木材の先端にホゾやミゾと呼ばれる凹凸を彫り、組み合わせていきます。古い木造建築物は、この組み合わせだけで作るので、釘をほとんど使っていないというものもありますが、さすがに最近は金属の補強が入ります。組み合わせの精度は、大工の腕で大きく変わるので、小金井市の中でも安心できる工務店に任せられるかが、住宅の仕上がりを決めるポイントになります。
木造軸組工法のメリット、デメリット
耐震性にも高く、設計の自由度が高いのが大きなメリットです。変形した土地に複雑な形の住宅を建てるのにも向いています。また開口部を大きく取れるのもメリットです。古い日本家屋には、長い廊下の片面が全てガラス入りの引き戸というものがあります。このようなデザインができるのも木造軸組工法の大きな特徴です。 デメリットは、設計者にも職人にもそれなりの技術が必要です。工務店選びが重要な工法です。また、開放的な作りが得意な反面、気密性、遮音性には劣ることもあります。 熟練の職人を長期間拘束することになるので、費用的にはもっとも高くなる傾向があります。
木造軸組工法はこんな住宅を求めている人におすすめ
形状が複雑な土地に家を建てたい、広い開口部のある家を建てたい、細部にまでこだわった家を建てたい、そんな人には木造軸組工法がおすすめです。まずは信頼のおける工務店を探すことがポイントになるので、完成見学会や建設中の構造見学会を見て回ってはいかがでしょうか。
2x4(ツーバイフォー)工法
名前は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。1970年代に北米から入ってきた工法です。断面のサイズが2x4インチの製材で枠を組み、それに合板を貼ってパネルを作ります。そのパネルを組み合わせて作るのが2x4工法です。合板と合板の間に断熱材を入れることで、より気密性の高い住宅が作れます。2x4でなく2x6の製材を用いれば、遮音性、気密性が優れた部屋を作ることも可能です。また、合板の代わりに石膏ボードを用いて耐火性を増すこともできるなど、いろいろ応用もできる工法です。
2x4工法のメリット、デメリット
パーツの規格が決まっているので、既製品の部材を使いながらマニュアル通りに組み立てれば、比較的容易に組み立てられ、品質のばらつきが起きにくい点が最大の特徴です。工期も比較的、短期間で完成できます。 ただし、面で建物の強度を維持しているので、開口部が作りにくいという弱みがあります。開口部を作りすぎると、強度の低下に直結してしまうためです。また、床から順に上に向かって組み上げていくので、建設中に雨が降ると構造体が雨ざらしになってしまいます。 使用する材料にもよりますが、比較的安価にすませることも可能です。
2x4工法はこんな住宅を求めている人におすすめ
洋風の標準的な住宅の工法なら、2x4工法がおすすめです。断熱効果、防音効果、防火対策など様々なニーズにも対応できる柔軟さも2x4の魅力です。できるだけコストを抑えつつ、快適な居住性にこだわりたい方におすすめです。
プレハブ工法
プレハブと聞くと、安っぽく簡素で一時的な建物を思い起こす方もいらっしゃるかもしれませんが、家づくりでは中心的な工法と言っても過言ではありません。プレハブ工法と一言でいっても、使用する材料で更に分類できます。プレハブは使用する部品(柱、梁、壁など)をあらかじめ工場で作り、現場で組み上げる工法です。使用する材料は、主に鉄骨系、木質系、コンクリート系があります。柱、梁、筋交いを鉄骨で組み立て、断熱性のある軽量気泡コントロールで壁を作るなど、組み合わせによるラインナップも豊富です。このようなプレハブ住宅の他に、最近注目されているのが、ユニット式のプレハブ住宅です。小金井市の戸建住宅でもよく見かけます。工場で箱型のユニットを作り、現場でクレーンを使って組み立てます。家づくりの80%が工場で終わっているので、信頼性も高く、工期も非常に短くなります。
プレハブ工法のメリット、デメリット
メリットは何と言っても工期が早いことです。家づくりに必要なパーツの多くが、規格にそって工場で作られているので、パーツの精度も高く、完成した住宅にも品質のばらつきがありません。工期も2ヶ月程度と、木造軸組工法の半分か3分の1程度ですむことさえあります。 デメリットは、パーツのほとんどが工場生産の規格品なので、自由度の高い住宅は作りにくい点です。自由設計をうたっているハウスメーカーでも、実際はプレハブのユニット工法を採用しており、選べるのはユニットの組み合わせや色程度ということもあります。 パーツそのものの価格は、工場での大量生産のおかげで安くなります。ただ、ハウスメーカーによっては広告宣伝に費用がかかっているところもあり、2x4と同等かやや安いくらいになります。
プレハブ工法はこんな住宅を求めている人におすすめ
最大のメリットは、後期が早いことです。ハウスメーカーの用意したユニットの組み合わせで作る住宅なので、自由度は2x4や木造には劣りますが、逆に完成時のイメージが明確というメリットもあります。個々のユニットの品質も高く、住宅の品質も安心できます。短い工期で価格を抑えたい方におすすめの工法です。